活動報告・お知らせ

第1534回日本軍性奴隷制問題解決のための定期水曜デモ 週間報告&声明書

第1534回 日本軍性奴隷制問題解決のための定期水曜デモ 週間報告

昨日3月8日は「世界女性の日」でした。人間の最も基本的な生存権、市民権の基礎である参政権を求めて自由と平等のために闘った女性たちの歴史を称える日です。女性に人間らしく生きる権利が保障されなかった時代から、いや、人間の概念に女性がなかった時代から、全世界の多くの女性たちは自らの命と子供たちの生存、尊厳と人権のために闘争してきました。

 西欧・白人・中産層・男性中心社会に挑戦して、過酷な労働環境と搾取的な労働条件に憤然と抵抗し、少数者・弱者が排除されて身を縮める社会制度を変えるために努力しました。非難と誹謗、投獄と生命の威嚇をはねのけて言葉で、文字で力を合わせて一歩でも前に進むために努力しました。

実現しそうにない、訪れそうにないその日を「果敢に」夢見て、次世代のために諦めないで行動しました。その人たちが流した涙と汗、血が飛び散った土に少しずつ咲いた希望の芽が遂に森になりました。そのお陰で今日、全世界の沢山の市民が人権、市民権、民主主義の多くのものを成就し、謳歌するようになりました。

 それから114年が流れました。大韓民国の「森」は青々と茂るようで、断ち切られたり、根こそぎ荒らされることを反復しています。

 信じられません。2022年現在、女性が同等の市民であり主権者だという当たり前の言葉を繰返さなければならない現実、共存と正義でなく嫌悪と差別の政治を止めろと要求しなければならない現実、内外の厳しい風波に耐えて市民がようやく育ててきた自由と平等、民主主義と平和の価値を破壊し、妨害し、弾圧してきた者たちが大韓民国の未来を云々している現実が信じられません。惨澹たる思いです!

 私たちは今日、大韓民国の5年、50年、ひょっとして500年を決定する重要な岐路に立ちました。先輩たちが血を流して闘って勝ち取った市民権の大切な価値を再度噛みしめ、未来世代が安全で平和に生きることを切実に願った日本軍性奴隷制被害者の心を再度喚起し、女性を消そうとする政治、少数者・弱者を排除する政治、分裂と差別、憎悪と威嚇の政治が終わることを願います。

2022年3月9日

          正義記憶連帯 理事長 李娜榮(イ・ナヨン)


第1534回 日本軍性奴隷制問題解決のための定期水曜デモ 声明書

「私たちは記憶します」

 さる2月17日、日本軍性奴隷制被害ハルモニがひと方亡くなりました。日本の反省と謝罪、責任者処罰を見ることなく、胸に「恨」を抱いたまま亡くなったハルモニの冥福を祈ります。苦痛のない世界で、チョウのようにヒラヒラ舞って自由を感じることを望みます。

日本軍性奴隷制被害ハルモニはいまや、12名の生存になります。90歳を越える被害ハルモニたちはもう、自身の被害体験を伝えるのも難しいほどに歳を取られました。ハルモニたちは生きていらっしゃる間、残忍だった日本軍性奴隷制問題を、自身の肉声で世界・満天下に知らせました。国際社会に日本軍性奴隷問題を公開的に告発し、被害者の立場で全世界の戦時性暴力の被害を受けている女性たちを援け、女性人権運動家として活動してきました。

 いま私たちは、その当時のハルモニたちの年齢です。だからハルモニたちの踏みにじられた人権と被害が、もっと大きな苦痛に感じられます。生存ハルモニたちは、もう12名しかいませんが、これからは私たちが記憶し、被害ハルモニの精神を受継いで行きます。平和のためのハルモニたちの叫びが永遠に生き続けるよう、私たちが記憶します!

 被害ハルモニたちは、30年間の水曜デモを通じて、日本軍性奴隷問題に対する真相究明と問題解決、そして被害者たちの人権回復を要求してきました。ハルモニたちは市民と連帯して女性の人権と平和を叫び、国境と時代を越えて私たちすべての大切な歴史を築いてきました。しかしハルモニたちの名誉を棄損・侮辱し、活動家たちに対して陰から妨害し、悪意ある主張で運動を攻撃する人たちもいたといいます。ハルモニたちの胸に大釘を打ち込んだ者たちは、いったいどこの国の人たちですか。私たちは誰かが被害を受けたら、被害者の苦痛をまず聞いてあげ、その痛みと連帯しろと教わりました。そして連帯とは、単に共感するだけではなく、立ち上がって防ぐことが暴力に立ち向かう本当の連帯だと学びました。私たちはハルモニと連帯します。被害ハルモニの過去の苦痛だけでなく、平和の世界を創るための女性人権・平和運動家であるハルモニたちと連帯します。

 昨日3月8日は国連が定めた「世界女性の日」でした。差別と嫌悪に反対して女性平等の世界、弱者が尊重されて安全に暮らせる社会のための女性の日は、ハルモニたちの精神です。ハルモニたちの精神は毎年、女性の日を迎えればもっと光輝きます。

 そして今日は、第20代大統領選挙の投票日です。日本軍性奴隷制問題に対する解決意思を持ち、被害者の名誉回復と人権保護、日本政府の戦争犯罪責任を明確にして歴史歪曲防止を約束した候補が大統領になることを望みます。加えて、社会構造的な性差別を解消し、女性のより良い生を約束する候補が大統領になって、女性と子供たち、青少年とすべての社会的弱者たち、みんなが互いに対立しないで、全員が安心して平和に暮らせる国になることを心から望みます。

 あなたと私、私たち女性の話、全ての人の痛みの話、ハルモニたちの傷を抱いて、ハルモニの過ちではないといってあげたいです。

 「ハルモニ、私たちが記憶します!」

 ハルモニを記憶して連帯する心で次の通り要求します。

一、日本政府は日本軍性奴隷制被害者たちに誠意ある謝罪と法的賠償をおこなえ!

一、日本政府は被害者たちへ公式謝罪し、歴史歪曲を直ちに中断しろ!

一、第20代大統領候補は日本軍性奴隷制の正義ある解決を約束しろ!

2022年3月9日

第1534回 日本軍性奴隷制問題解決のための定期水曜デモ参加者・地域児童センター青少年ネットワーク一同