活動報告・お知らせ

第1697回 日本軍性奴隷制度問題解決のための定期水曜デモ(主管:韓国YWCA連合会)

第1697回日本軍性奴隷制問題解決のための定期水曜デモ

▣ 日時:2025年4月23日(水)午後12時~1時30分

▣ 場所:在韓日本大使館前「平和路」

▣ 主催:日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯

▣ 主管:韓国YWCA連合会


▣ 司会:チュ・ウンジ(韓国YWCA連合会市民運動チーム事務局員)

1. 開会歌「岩のように」:韓国YWCA連合会活動家

2. 主催団体挨拶:チョ・ウンヨン(韓国YWCA連合会・会長)

3. 週間報告:ハン・ギョンヒ(正義記憶連帯・事務局長)

4. 連帯発言

ー ナム・ユジョン、パク・イェリン / アン・ジイン、チェ・ガヨン /

チェ・スンウ、ハン・ドンウ、ファン・ヨジュン(ウルサン・ゴウン中学校)

ー チョ・アラ(モクポYWCA・チーム長)

ー ソン・ジス(韓国YWCA連合会・青年運動選任事務局員)

ー ビョン・ガウォン(平和ナビ・ハンシン大学支部長)

5. 参加団体紹介

6. 声明文朗読

ーソン・ユジョン(蔚山YWCA・事務局員)

ーソン・ウンヘ(韓国YWCA連合会・事務局員)


「岩のように」

岩のように生きよう / 猛烈な雨風が吹き荒れても

どんな誘惑の手にも揺るがない / 岩のように生きよう

風に揺れるのは / 根が浅い葦でしかない

大地に深く突き刺さったあの岩は / 堅く立っているから

私たち皆、絶望に屈することなく / 試練の中で自分自身を目覚めさせながら

ついに来る解放の世の中の礎となる/岩のように生きよう


連帯発言①_ナム・ユジョン、パク・イェリン

こんにちは。私たちは蔚山ゴウン中学校2年生のナム・ユジョン、パク・イェリンです。

本日は第1697回水曜集会です。水曜集会をいままで続けてきましたが、日本はいまだに謝罪していません。しかし私たちはこの声を止めないことを約束します。

今日、私たちがこの場に立った理由は、単に「慰安婦問題」について話すためだけではありません。これまで誰も適切に解決できなかった痛ましい問題について真剣に考え、その解決のために私たちがどのような役割を果たせるか一緒に考え、共に語り合うために、この場に立ったのです。

皆様、「忘れないで」という言葉をよく耳にされますね?私たちがこのように集会に集まり、日本軍「慰安婦」問題を記憶しようと呼びかける理由はただ一つです。それは「忘れてはならない物語」があるからです。この物語は単なる過去の痛ましい記憶ではありません。今もその苦痛を背負って生きている人々の痛みです。

現在も繰り返されている戦争暴力があります。

現在戦争中のウクライナ、パレスチナでも人権を蹂躙する戦争暴力が起こっています。この問題は単なる当事者の苦痛ではありません。この苦痛は数多くの権利侵害があった歴史であり、その被害者が受けた苦痛は癒えずに永遠に残っています。私たちが生きるこの瞬間にも、その痛みと苦痛を忘れることなく生きています。その方々の叫びが塵のように風に吹き飛ばされてしまわないように、私たちがこの場に集い、その叫びを包み込み、より大きく響き渡らせる必要があります。

その悲しみがこれ以上続かないように、私たちはその悲しみを共に軽減しなければなりません。まさに今日この場のように、私たちが声を上げ、日本政府に責任を問い、被害者の方々が正義を得るまで、最後まで戦い続けなければなりません。

私たち全員が、日本軍「慰安婦」被害者のおばあさんたちに約束しなければならないことがあります。おばあさんたちの痛みを単なる過去として埋もれさせず、おばあさんたちの声を必ず世界に伝え、その痛みが二度と繰り返されないように、私たちが行動を起こさなければならないのです。それがまさに私たちの責任だと考えます。

私たちがここに集まった理由は、単にこの事件を記憶するためだけではありません。記憶を超えて、私たちは行動し、変化を生み出さなければなりません。私たちがこの問題をきちんと解決しなければ、現在も未来もこの問題は繰り返されるでしょう。私たちはその問題を解決するまで決して止まりません。

そして、私たちは連帯しなければなりません。私たちが集会に参加する瞬間から、私たちの声で世界を変わるその日まで、私たちの闘いは続きます。連帯とは、お互いの痛みを共有し、その痛みを癒す過程です。私たちが共にすれば、どんな痛みも癒すことができると信じています。

最後に、私たちが伝えたいことは一つです。日本軍「慰安婦」問題を解決する日まで、私たちは決して止まりません。今この瞬間、私たちが集まり声を上げていること自体が、変化のための第一歩であるように感じます。そしてその第一歩は決して終わりません。

これまで聞いてくださり、ありがとうございました。


連帯発言②_アン・ジイン、チェ・ガヨン

こんにちは。私は蔚山のゴウン中学校に通う2年生です。オルタナティブスクールに通っているため、一般の学校に通う友人たちとは少し異なる生活を送っています。寮生活をしていること、生徒数が少ないというデメリットでありメリットでもあること、チームベースの活動が多いことなど、少し異なる生活を送っています。学校にいると、気づかないうちにやるべき課題が多く、忙しい日々を送っています。そのため、自然とストレスを感じたり、何事もやりたくないという否定的な考えが浮かぶようになりました。そんな中、学校の歴史の授業で日本軍「慰安婦」に関して学び、初めてその存在を知りました。さらに調べると、衝撃的な事実を知ることになりました。日本軍「慰安婦」の少女たちが経験したストレスに比べれば、今の私は非常に恵まれた生活を送っているのではないかと感じました。そのため、私は連行される前夜の少女たちに心を込めた手紙を書きたくなりました。

慰安婦の少女たちへ

明日、日本へ連行され、どんな残酷な仕打ちを受けるか分からない恐怖と共に震えながら、来ないことを願った次の日が本当に恐ろしかったでしょう。実際に感じたことはないですが、当時の感情が本当に共感できます。明日には家族と別れ、見知らぬ土地で食事もままならず、大切な青春の時期に笑うこともできない少女たちが悲しく思います。少女たちの痛みを全て消すことはできませんが、少女たちに慰めとなることを願います。

改めてご挨拶させていただきます。こんにちは、私たちは蔚山ゴウン中学校の2年生です。私たちは日本軍「慰安婦」のおばあさんたちを慰め、共感するためにこの水曜集会に参加しました。

1930年から1945年まで、日本軍は私たちと同年代の少女たちを年齢に関係なく強制連行し、反人道的な拷問と性暴力を行いました。日本軍「慰安婦」被害者の方々は、日本軍の残虐さを鮮明に記憶しているにもかかわらず、日本政府は強制動員をした証拠がないと主張しています。私たちが日本軍「慰安婦」について調べた中で最も衝撃的だった話は、リ・ギョンセンおばあさんが16歳で妊娠した際、日本軍がおばあさんの腹を刀で切り裂き、胎児を取り出し、子宮を引き抜いたという話です。また、日本軍将校の命令に従わなかった14歳の少女が、下着一枚で髪を掴まれ、300本の釘が打ち込まれた板の上を転がされる拷問を受けたという話も記憶に残っています。さらに、2015年に日本のあるデザイナーが「平和の少女像」を「セクシー・レディ」というタイトルで侮辱するイラストを投稿したのを見て、本当に怒りを覚えました。

現在、日本軍「慰安婦」の被害者として登録されている被害者は240名、死亡者は233名、生存者は現在7名のみです。

日本政府は証拠がないとして、認めも謝罪もしていません。時間が経つにつれ、被害者の方々は一人、また一人とこの世を去り、名誉を回復する時間が次第に減っています。遺族のためにも、生き残っている被害者のためにも、日本は認め謝罪すべきです。

また、このようなことが二度と起こらないよう、この出来事を記憶し、決して忘れないようにしなければなりません。


連帯発言③_チェ・スンウ、ハン・ドンウ、ファン・ヨジュン

こんにちは、蔚山から来ました。中学校2年生のチェ・スンウ、ハン・ドンウ、ファン・ヨジュンです。

私たちは歴史の授業で、日本軍「慰安婦」に関する歴史の事実を学びました。日帝が我が国を強制占領しただけでなく、兵站基地として利用し、慰安婦という名目で朝鮮を含む複数の国籍の女性たちに対して性的な拷問まで加えたことを学び、どうして同じ人間にそのようなことをできたのかと考えるたびに、本当に恐ろしく、残酷だと感じましたし、このような恐ろしいことが二度と繰り返されてはならないと強く思いました。

しかし、現在も日本政府は日本軍「慰安婦」被害者の方々に適切な謝罪も、歴史事実の承認も行っていないのが現実です。そのため、私たちがこのように集まり、声を上げても、これまで大きな変化はありませんでした。しかし、ここで止まってはならないと考えます。この痛ましい歴史を伝えなければなりません。

そこで、私たちは日本政府に対して以下の要求を掲げます。

一、心からの謝罪

日本軍「慰安婦」のハルモニたちに対し、過去の残虐行為について正式に謝罪することを日本政府に求めます。

戦後、日本は日本軍「慰安婦」に関する事実を認めず、適切な補償や謝罪も行わない状態です。このため、私たちも日本軍「慰安婦」の被害者に対し、適心からの謝罪と補償を求める声に賛同します。

二、歴史の認め

過去の日本軍「慰安婦」に関する歴史の事実を認めるよう、日本政府に要請します。

日本が適切な謝罪をしたとしても、それをちゃんと伝えなければ意味がありません。

このため、私たちは日本軍「慰安婦」に関する歴史の事実を認め、それを教育し、広めるよう日本政府に求める声に賛同します。

私たちはこの2つを日本政府に求めます。黒歴史であろうと誇り高い歴史であろうと、真実を明らかにし、堂々と未来に向かって進みましょう。「歴史を忘れた民族に未来はない」という申采浩先生のお言葉のように、私たちも歴史を記憶し、不当なことが繰り返されないようにしなければならないと考えます。

これまでお聞きいただき、ありがとうございました。


連帯発言④_ビョン・ガウォン(平和ナビ・韓神大学支部長)

 

こんにちは。韓神大学で平和のナビとして活動しているビョン・ガウォンです。

私は昨年9月の授業で、当校の社会学科の教授が日本軍「慰安婦」被害者を侮辱し、歴史を否定する発言をしたのを耳にしました。私は大字報を書いて教授を告発し、今週の月曜日にようやく韓神大学懲戒委員会で教授が解雇されました。

学生として、しかも今学期に授業を受けている教授を告発し、学内で戦い続けることは簡単なことではありませんでした。恐ろしく、負担の大きいことが多くありました。その教授が、そしてその教授を擁護するこの学校が私に不利益を及ぼすかもしれないと恐れましたし、他の学生が私のことを知ったら、どのような目で見られるのか不安でした。そして、調査委員会や運営委員会での証言、糾彈の記者会見の準備など、様々な対応を学業と並行して進めることは、非常に大変なことでした。

これらのことは、大字報を書く当時、予想外の出来事ではありませんでした。しかし、それでも私が大字報を書き、解雇という処分が出るまで諦めなかった理由は、その発言があまりにも間違っていて、 教授がそのような発言をしたのは、たった1、2年のことではなく、一度も公の場で議論されたことがなかったからです。今回が初めての公論化であるため、私が退くことでその教授はさらに勢いを増すだろうと考えましたし、それは単にその教授の勢いを維持するだけではないと考えたからです。私の学校の歴史正義を崩すことだけではないと考えたからです。

解雇という結果に至るまで、私がある一部の学生や教授から最もよく聞いた言葉は、「教授の講義での発言は学問の自由として保障されるべきだ。自分と異なる主張でも、聞く耳を持ち、議論するべきだ。なぜ攻撃から始めるのか」でした。しかし、ユン教授は歴史否定勢力と同じ論理を持ち、あの横断幕に書かれた言葉を実際に口にした人物でした。

歴史否定勢力の主張がいつから学問的な主張となったのでしょうか?いつから可能な一つの主張として受け入れられたのでしょうか?彼らの言葉は論理的でも根拠もないものです。このような主張を主張として受け入れないことが常識ではないでしょうか?

しかし、なぜ歴史否定勢力は自分たちの主張も一つの学問的な主張だと言う論理に陥っているのでしょうか。私たちの社会が歴史否定勢力を放置しているからです。社会が!彼らの主張も一つの学問的な主張として受け入れることを許しているからです。しかし、これではいけません。社会大改革の時代において、私たちは歴史正義の時代へと進まなければなりません。私たちの学校でのこの決定が、そのような世界を開くための小さな助けになったように感じ、誇らしく思います。

ユン教授は解雇されましたが、私は次の世界のために止まりません。皆さんも一緒に参加してください。ありがとうございます。


第1697回 日本軍性奴隷制問題解決のための定期水曜デモ 声明書

2025年4月、日本政府は今年の外交青書を通じて再び独島の領有権を主張し、日本軍性奴隷制被害者問題について韓国司法が下した被害者賠償責任判決に対し、「韓国の裁判権を認められない」と反発した。国際法を口実にする日本政府の態度は、歴史を否定し加害責任を回避しようとする意図的で繰り返される行為に過ぎない。私たちは過去33年間、毎週水曜日にこの場所で被害者の記憶を証言し、平和は決して加害の否定の上に築かれることはなく、真の謝罪と賠償なしにはいかなる解決も存在しないことを明確に表明してきた。

現在、韓国社会においても民主主義と人権の価値が深刻に揺らいでいる。尹錫悅前大統領に対する内乱容疑の捜査は、単なる個人の問題を超え、この土地の民主主義がどのように回復され持続されるかという根本的な問いである。大統領の権力が個人的な利益のために私物化され、国家システムが権力者の盾に転落する時、女性と社会的弱者、真実を叫ぶ人々の人権はより大きな脅威にさらされる。私たちは、過去、日本の国家暴力の前に女性たちが経験した残酷な歴史が、今この地で繰り返されないよう、民主主義と人権のための闘いが、まさに被害者の勇気と記憶に応える道であることを、再び明確にしよとする。民主主義のない平和は虚構であり、正義のない司法制度は別の暴力に過ぎない。女性人権の歴史は、国家暴力に抵抗する絶え間ない声と共に続いてきた。

今この瞬間にも、世界中で女性たちは勇気を持って証言し、平和と連帯の新たな歴史を書き綴っている。最近、ドイツ・ベルリンのミテ区にある平和碑は、撤去の危機を乗り越え、市民の力で再びその場所を守り続けている。これは単に日本軍性奴隷制の被害者だけのためではなく、戦争中の性暴力と構造的な暴力の前に沈黙を強要されたすべての人々のための記憶と連帯の行動である。過去を超えて、今日「記憶せよ」という声は「行動せよ」という呼びかけとなり、「沈黙するな」という連帯の力へと広がっている。私たちはこの平和碑の前で「二度とこの悲劇を繰り返さない」という誓いを改めて固く誓う。

韓国YWCAは、過去100年以上にわたり、生命と平和の精神で世界と向き合ってきた。特に今年、韓国YWCAの青少年グループであるY-ティーンは、日本軍性奴隷制問題を重点のテーマに掲げ、キリスト青年女性として、連帯と実践の歩みを踏み出している。第1697回日本軍性奴隷制問題解決のための水曜デモのこの場で、私たちは被害者が勇気を振り絞って伝えた真実を歴史の中に決して埋もれさせないことを決意する。私たちはこの記憶を記録し、教育し、持続的な行動につなげていく。被害者が経験した苦痛を平和の言語に翻訳し、再びそのような歴史が繰り返されない未来を力強く歩んでいくことを誓い、以下の通り要求する。

一、日本政府は歴史の歪曲を即刻中止し、日本軍性奴隷制の被害者に対し公式な謝罪と法的賠償を即刻実施せよ。

一、大韓民国政府と司法部は、民主主義と法治主義を確固として守り、内乱容疑に関する厳正かつ徹底した捜査を通じて正義を明確に実現せよ。

一、国際社会は、日本軍性奴隷制問題の解決に向けた連帯をさらに強化し、戦争と暴力の歴史を記憶し、人権と平和の価値を広く普及させよ。

私たちはこの道で一人ではない。韓国YWCAと共に参加したすべての参加者は、数多くの連帯の中で真実と平和を目指して進み、その歩みを決して止めない。

2025年4月23日

第1697回 日本軍性奴隷制問題解決のための定期水曜デモ参加者および

韓国YWCA連合会一同