活動報告・お知らせ

第1612回 日本軍性奴隷制問題解決のための定期水曜デモ 声明文(主管:梨花民主同友会)

さる9月2日(土)、ソウル都心の各所で大規模なデモが行われた。正義記憶連帯が参加した「日本放射能汚染水海洋投棄阻止共同行動 全国集会」はソウル市庁をはじめ全国各地で開かれ、特にソウル集会では市民の拍手を受けながら龍山まで行進した。「50万教員総決起追悼集会」には、教育権回復と公教育を守るために30万人の教師が汝矣島(ヨイド)に集まった。55回目となるキャンドル大行進も継続して全国16地域で開催され、国民の声を集めた。 また9月4日(月)には早朝から「記憶の場」の撤去を阻止するため、梨花女子大学民主同友会をはじめ、様々な女性運動団体や市民団体、個人が南山に結集した。

しかし日本政府も、韓国政府も、国民の声を一貫して無視し、歴史の叫びを無視している。韓国国防部は各界各層の反対にもかかわらず、独立運動家たちの銅像を撤去し、独立運動の歴史を消去しようとしている。またソウル市は19,745人の市民が募金に参加し、尹錫男(ユン・ソンナム)作家と金順徳(キム・スンドク)ハルモニ、そして建立推進委員会の共同創作物である「記憶の場」を一方的に撤去した。これは「記憶の場」を作家個人のものと誹謗し、日本軍性奴隷制の歴史、そして女性の反性暴力の歴史を消去する行為である。

尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権は韓国国民の怒りを無視しているが、日本政府の要求を金科玉条のように守れずに焦っている。昨年は強制動員被害者に対する責任を日本に求めないとして、韓国民間企業が責任を負う「第3者弁済案」を出した。福島の核汚染水放流も反対しないで、日本政府の心象を傷つけないために汚染水を処理水とする報道ガイドラインを出している。政権発足後、放送通信委員会を5回も押収捜索し、受信料分離徴収を強行するなど、マスコミを尹錫悦政権の手先として飼いならし、日本政府の意向に合わせるのに余念がない。歴史を正し、日本政府の誤りを正すのに先頭に立っている市民団体と環境運動団体に対しては、奇怪な口実で押収捜査し、弾圧している。尹錫悦は大韓民国大統領としてのアイデンティティを失ったまま、日本政府の手先検察官になっている。

韓国民族の誇らしい抗日闘争、そして日本軍の性奴隷として搾取された被害者たちの涙と正義の問題解決の意志は、どんな虚偽の扇動にもかかわらず、歴史の中で消去できない。また私たち国民は、全世界の共有する地球の海が戦犯国日本の核汚染ゴミで汚されるのを傍観していない。梨花女子大学民主同友会は、30年以上共に歩んできた日本軍性奴隷制問題解決のための水曜デモの精神を受け継ぎ、引き続き闘い続けるとともに、「記憶の場」を再建するために固く連帯する。ここに私たちは次の通り要求する。

一、日本政府は日本軍性奴隷制戦争犯罪に対して公式的に謝罪し、法的賠償をおこなえ!

一、「記憶の場」を撤去し、日本軍「慰安婦」、反暴力運動の歴史を消去しようとする呉世勲ソウル市長を糾弾する!

一、日本政府は福島核汚染水投棄を直ちに中止せよ!

一、尹錫悦政権は市民団体と環境運動団体弾圧のための押収捜査を中止せよ!

一、土曜日は広場へ! 地球の海を守ろう!

2023年9月6日

第1612回 日本軍性奴隷制問題解決のための定期水曜デモ 参加者と梨花民主同友会一同