活動報告・お知らせ

【ステイトメント】ドイツ・ベルリン市長の少女像撤去示唆発言、強い遺憾の意を表明する!

2024-05-20

日本政府は無道徳で悪質な少女像設置妨害と撤去の試みを直ちに中止せよ!

ベルリン市は戦時中の性暴力に警鐘を鳴らす女性人権の象徴物、 少女像の恒久的な設置に努めよ!


衝撃的なニュースがドイツから届いた。


去る5月16日(現地時間)、ベルリン市はプレス・リリースを通じ、日本の東京を訪問したカイ・ウェグナー市長が上川陽子外相との会談の場で「論争になっているベルリン少女像問題に対する解決策を提案した」とし、少女像の撤去を示唆した。さらに驚くべき事実は、ウェグナー市長が「女性に対する暴力に反対する記念物には賛成だが、一方的な表現があってはならない」と言及し、「管轄区役所、連邦政府などすべての関係している当事者と話しており、ドイツ駐在の日本大使もこの議論に参加させる」と述べたことだ。ドイツ市民が立てた少女像の撤去のための「対話」に連邦政府やドイツ駐在の日本大使が何の権限で参加するのか。ドイツ連邦政府まで出るほど日本政府の圧力が強いということではないか。より根本的に、何が誰のために議論されているのか。


私たちは、このような内容がこれまで日本政府の執拗な少女像設置妨害および撤去工作と無関係ではないことを知っている。少女像に対する日本のヒステリックな反応は、2015年12月28日、奇襲的に宣言された「日韓慰安婦合意」ですでに明らかになった。日本政府は合意内容の一つとしてソウルの日本大使館前の少女像の撤去を求め、裏側の交渉では「第3国」の少女像に対する懸念を表明し、韓国政府の市民団体への説得と撤去努力を促したことがある。その後、日本政府と地方自治体は、米国サンフランシスコの少女像、グレンデールの少女像などの撤去のために総力を尽くしたことがあり、2022年4月には、日本を訪問したドイツのショルツ首相に岸田文雄首相が直接少女像の撤去を求めたこともある。アルゼンチンのブエノスアイレスに少女像を設置する動きがあると、IMF支援中断、経済協力中断、ユネスコ登録妨害などで圧力をかけ、最終的に設置を中止させた。2023年3月には、ドイツのカッセル州立大学に総学生会の主導で設置された少女像が奇襲的に撤去されたこともあった。


明らかにする。少女像は、世界各地で今もなお生じている戦時性暴力に警鐘を鳴らす普遍的な女性の人権の象徴物である。不幸な歴史を繰り返してはならないという全世界の市民の誓いであり、平和に向けた自主的な実践の一環である。それにもかかわらず、日本政府が少女像に過敏に反応するのは、自分たちの過ちを否定し、歴史の真実から目を背けようとする本音を自ら暴露しているのではないか。


日本政府に警告する。無道徳で悪質な少女像の設置妨害と撤去の試みを直ちに中止せよ。少女像一つなくしたからといって、自らが犯した人道に反する戦争犯罪が消えるのか。法的に確認された責任さえ否定している日本は、過去を記憶し、より良い未来を築こうとする市民の努力まで損なうことで、歴史の「悪人」として永遠に世界史に残ろうとするのか。いくら消そうとしても消せないのが歴史的真実であることを日本政府は本当に知らないのか。


ベルリン市長に強く求める。ベルリン市は少女像が持つ歴史的な重みと未来志向的な平和の意味を大切に守り、少女像の永久設置に先頭に立てよ。もし、日本政府の圧力に屈して少女像の撤去に踏み切れば、第2次世界大戦の加害者であるドイツが過ちを認め、被害者に賠償責任を果たすために行ってきたこれまでの努力が希薄化されることはもちろん、終戦直後に多くのドイツ女性が受けた性被害の歴史に目をつぶることになるだろう。何よりも、日本政府の立場に立って、ドイツ市民が自主的に建てた少女像を市政府が毀損するならば、ドイツの民主主義の歴史に大きな汚点として残ることになることを肝に銘じなければならないだろう。


私たちは少女像の撤去の試みを強く非難し、平和と人権のために努力する世界市民と連帯し、最後まで少女像を守ることを誓う。


2024年5月20日

日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯・韓日本歴史正義平和行動