活動報告・お知らせ

第1585回 日本軍性奴隷制問題解決のための定期水曜デモ 週間報告&声明書(主管:メタバース水曜デモ教員企画チーム)

週間報告

今日は3・1抗争104周年です。日帝に立ち向かって民族解放と主権、平和と共生のために全生涯を捧げた殉国烈士たちの英霊を祀ります。民主主義と人権のために不義な権力に憤然と戦った民主烈士たちの精神を称えます。

 そして女性烈士たちを再度喚起・記憶しようと思います。

 国が滅び、貧しい家に生まれ、ただ女だからということで強制動員されて労働搾取、性搾取の被害者になった女性たちを記憶します。無残な暴力に苦しめられ、地獄のような生を自ら断ったり、異国の地に棄てられた女性たちを記憶します。無念さを胸に抱いたまま故郷の地を踏めないまま亡くなった女性たちを記憶します。九死に一生を得て帰国しても、そっぽを向かれたり無視されて権利が否定され、機会が制限され、後ろ指を指されて、遂にかき消された沢山の女性たちを思い浮かべます。

 しかし女性は単なる、か弱い被害者ではありません。略奪され踏みにじられた地で雑草のように立ち上がって独立万歳を叫んでデモを主導した沢山の女性たち、国内だけでなく満州、上海、ロシアなどを駆け巡って民族の独立のために闘争し献身した女性たち、文字で言葉で、時には銃をもって、義兵になって独立軍になり、全身で抗拒して獄苦の中で病死したり消された女性たちの歴史を胸に反芻しようと思います。蔑視と差別、あらゆる暴力と抑圧の中でも遂に生き延び、勇気を持って加害者の責任を追及し、私たちを呼び覚ましてくれた女性たちを記憶しようと思います。

 だからこそもっと切なく、無念です。加害国・日本の居直り強盗的な厚かましさは終わりを見せません。敵基地先制打撃を云々して軍備拡張を画策し、平和憲法を歪めて軍国主義・再武装の道に踏み入りました。福島の放射性汚染水の放流計画を公表し、独島領有権を主張し、さらには韓半島不法強占、強制動員と性奴隷制そのものを否定しています。歴史的真実を無視し、被害者たちを限りなく冒涜し、被害国に解決案を持って来いと脅迫しています。世界各地の平和碑の設置妨害と撤去要求はさらに露骨に、攻撃的になっています。

 韓国政府の無能さと卑屈さは、その限界を知ることができません。検察出身者たちを政権の前線に配置して権力機関の私兵化と政治の私法化を画策し、米日安保協力の下位パートナーを自任して韓半島の平和を揺り動かし、経済危機を招いて民衆の生活を破綻させています。極右人士をヘイト部隊に抜擢するユーチューバーと太極旗部隊、町の右翼たちを起用して社会的葛藤と分裂を画策しています。日本政府と戦犯企業の謝罪と賠償が欠落した案を強制動員解決策だと押し出して、日本政府の「誠意」と「呼応」を懇願しています。植民地史観で武装した彼らが、屈辱的で恥ずかしい姿勢で歴史を逆転させようとしています。被害者の声を無視し、加害者側に立って無理な屁理屈をつけているのです。

 しかし正義連は挫折したり絶望したりしません。3・1抗争104周年、先達たちが命を捧げて守ろうとした民族自主、平和統一、民主主義の歴史と精神を反芻し、女性・人権平和の道をもっと深く、広く切り拓いていくことを確認します。被害生存者たちがあれほどまでに願った戦争のない平和な世界、暴力と搾取がない世界を築いて行くためにさらに固く連帯し、さらに力強く闘うことを確認します。女性ヘイトと差別のない世界を創るため、女性人権と性平等が私たちみんなの常識になるその日まで、私たちみんな手を固くつないで共に歩んで行きましょう。

 2023年 3月 1日

 正義記憶連帯 理事長 李娜榮(イ・ナヨン)


声明書

戦争は最も愚かな政治的選択であると言われています。今も地球村のあちこちで内戦が絶えず、昨年始まって今なお進行中のウクライナ戦争で生きる場を失った難民たちは、第二次世界大戦以後唯一の分断国家として残り、戦争勃発の危険を抱えて生きている私たちに示唆するところが大きいです。戦争は人権を蹂躙し、人間の尊厳を毀損する行為です。

韓国政府は強制動員被害問題を日本政府と日本企業ではなく韓国企業のお金で解決するという異様な解決策を出しています。

2015年、朴槿恵(パク・クネ)政府は日本軍性奴隷制問題を韓国政府がつくった韓国財団(※和解・治癒財団)で被害者たちと議論もなく日本政府のお金を受けとって終わりにしようとして、全ての国民の怒りを買いました。 

2015韓日合意は、被害者を排除したまま発表された屈辱的で拙速な合意だったため、事実上廃棄されました。ところが現在、韓国政府は強制動員問題を2015韓日合意よりもよりもっと屈辱的で、どこにも見られない荒唐無稽な方法を解決方法としており、日本軍性奴隷制問題においても2015韓日合意の精神を引き継いでいくとしています。

過去を忘れた民族に未来はないと言います。

第二次世界大戦のホロコーストに対するドイツ政府の持続的な謝罪と反省は、欧州連合におけるドイツの立場を高めることができました。しかし、同じ加害国である日本政府は、謝罪も反省もなく被害国政府である韓国政府の一方的な努力のみを強要しています。

最近、韓国裁判所でベトナム戦争期、韓国軍の民間人虐殺に対する賠償判決が出ました。あわせて長い間、無視してきた大韓民国政府の誠意ある謝罪があることを願っています。

歴史の正義を打ち立てるために、そして過去の歴史を記憶し、再び同じことが起こらないようにするために、そして戦争のない平和な世界のために私たちは連帯し、ともに行動しなければなりません。

日本軍性奴隷制被害者の訃報記事とあわせて生存者数が減っていくたびに歴史の前に罪人になる心情です。被害者であるハルモニが生きておられる間に、必ず日本政府の謝罪と反省、責任ある賠償があることを願う心で、今日この場をともにした私たちは次のように要求します。

一、日本軍性奴隷制被害者に対する日本政府の公式謝罪と法的責任を要求する!

一、歴史の前に罪人として名を残さないよう、日本政府は加害国としての責任を履行し、再発防止を約束せよ!

一、北東アジアの平和に向けた韓日関係回復のために日本政府は覚醒して行動せよ!

2023年3月1日

第1585回 日本軍性奴隷制問題解決のための定期水曜デモ参加者とメタバース水曜デモ教員企画チーム