活動報告・お知らせ

第1563回日本軍性奴隷制問題解決のための定期水曜集会 週間報告&声明書(主管 韓国天主教女子修道会長上連合会)

 <週間報告>

 尹錫悦(ユン・ソンヨル)大統領が9月21日に国連総会出席のために訪問したNYで日本の岸田総理と会った。「誠意、具体性、解決方策なくして会う必要がない」などのとんでもない日本政府の傲慢な態度にもペコペコして会見を物乞いし、「3年ぶりの韓日首脳会談云々」と虚勢を張って、結局は惨めな30分ほどの韓日懇談会を行なった。

国連日本代表部の建物へ出向いてようやく実現したこの懇談会は、双方の立場表明すらなく、日本側が提供した写真1枚だけが残った。「会う必要がないのに」〔韓国側がしつこく要請するから〕「大人の態度で敢えて会った」、「韓国が日本に借りを作ったから、当然、次は成果や進展を持って来るだろう」、「お手並みを拝見しよう」などの日本政府の屈辱的評価まで聞かされた。

結果的に韓国が頭を下げてしがみついた場面を演出し、支持率20%台に留まって困難に直面していた岸田総理を援けた形になった。

 あまりに恥ずかしく呆れかえる。

 いったい、韓国の大統領がそれほど屈辱的な場面を演出して日本総理の体面を立て、急いで会うべき理由は何なのか。自ら豪語した「どんな困難があっても、韓日関係を正常化する」という意志は果たして誰のためのもので、何のためのものなのか。

 これでも足りずに韓国経済のための重要会議を2つも取り消して駆けつけてようやく実現できたのは、韓米首脳のわずか「48秒の懇談」であり、これすら懇談後の「悪口」、「侮辱」波紋で騒動を起こした。

 一言で、大韓民国が国際社会で積み上げてきた国家的ステータスを地面に投げ捨てる自爆外交、懇願物乞い外交、全国民の顔を真っ赤にさせた暴言外交の総合贈物セットだった。

もっと大きな問題は、国際外交舞台ではありえない失敗で国民のプライドに巨大な内傷を加えた事実は無視したまま、「全国民聴取による判断」を強要し、右往左往の換言で、メディアと野党の責任に回す呆れた態度だ。裸の王様を立てて、掌で空を遮って自己評価するのに忙しい無能なおべんちゃらたちの仕業だ。私欲一貫で国を売渡しても図々しく堂々とした旧韓末の大韓帝国の為政者たちと何と似通っていることか。

 そして昨日(22年9月27日)、韓悳洙(ハン・ドクス)総理ら弔問使節団が安倍前総理の国葬に参席した。日本国内でも反対があった不法な国葬、金の宴の国葬、帝国主義的な弔問外交に恥ずかしげもなく参加した。

安倍が誰なのか?

韓半島不法強占、戦争犯罪、日本軍性奴隷制、強制動員、すべて否認して妄言を事とし、教科書歪曲、少女像撤去要求、靖国神社参拝を強行し、「2015韓日合意」を導いた主役ではないか。

私たちは要求する。

1.歴史の時計を逆に回して民主主義を後退させ、東北アジアの平和を揺るがし、韓日関係を破綻させた主責任者、日本極右・歴史否定勢力の首魁である安倍晋三前総理の国葬に弔問団を派遣した韓国政府を糾弾する。

今からでも彼を歴史の法廷に立たせて正当な評価を受けさせ、共謀して犯した歴史的過ちを深く反省させよ!

2.韓国政府は大韓民国の国際的ステータスと国の品格を失墜させた物乞い外交、妄言外交、自害外交、臨機応変のウソで国民を誤導するすべての行為を直ちに中断し、国民に衷心から謝罪せよ!

今からでも国家ステータスにふさわしい風格外交、国民的プライドを高める堂々とした外交、植民地冷戦体制終息、重層的な軍事的脅威と分断状況、経済危機克服のための自主外交、大韓民国の国益を最優先にした外交に積極的に乗出せ!

3.不法強占と戦争犯罪認定、被害者に対する明白で不可逆的な謝罪が前提にならない韓日両政府間のすべての密室交渉を直ちに中断せよ!

私たちは「2015韓日合意」精神の順守を韓日関係改善の出発点にする態度を強力に糾弾し、和解治癒財団の復活を狙うどんな行為も直ちに中断することを要求する!

4.韓国政府は日帝が犯した世界史的な戦時性暴力・集団性搾取・性奴隷事件である日本軍「慰安婦」問題を直視し、韓国で公式登録された被害者は勿論、無念に社会を避けた全世界の被害者たちの人権と名誉回復のために積極的に臨め!

5.私たちは今日、為政者たちの犯した過ちが再度暗い過去になり、未来世代の歩みを阻まないことを心から望み、どんな名分であっても歴史的事実が否定されたり歪曲された取繕い政策を韓国政府が推進してはならないと再度強調する。万一、2015年12月28日のような不幸な事件が再び発生したら、私たちは全世界の市民と連帯して最後まで闘うことを強力に警告する。

2022年9月28日

正義記憶連帯 理事長 李娜榮(イ・ナヨン)


<声明書>

私たちは毎週水曜日、日本軍性奴隷制被害の真相究明を求めてここ平和路に集まります。心ならずも犠牲となったハルモニたちの生を哀悼し、国家公権力が行なった犯罪に抵抗するためです。

今やわずか11名が残された被害者ハルモニと、すでにこの世を去られたすべてのハルモニに代わって、私たちは日本政府の戦争犯罪認定と公式謝罪、法的賠償を求めます。ここに集まった私たちは、被害者のハルモニたちの側に立って、ハルモニの声となって叫びます。

ところが、この道の向かい側にいる彼らは、果たして誰の側に立って、あんなにも大声で反対集会をしているのでしょうか。先祖が日本の圧制で命をかけて守ってきたわが国のど真ん中で、日章旗を掲げて頑なに立ちふさがる彼らは果たしてどこの国の人なのか問いたいのです。

今や水曜デモを妨害する声を聞くことにも慣れてしまいました。被害者が被害の事実を明確に証言し、加害者が存在することは明らかなのに、長い歳月の間に真実が歪曲されることに深い悲しみを感じます。

犠牲者がお金を稼ぐために自ら行った売春女性として、また彼らの側に立って真実を叫ぶ者たちが嘘つきだと貶められるこの現実に大きな怒りを感じます。

大韓民国の国籍を持つ人々によってこうした捏造がなされる現実が、どうして起こり得るのか嘆かわしい心情です。

日本政府に対する韓国政府の姿勢はどうでしょう。

尹錫悦政府は、2015年に朴槿惠政権が被害者の意見を排除したまま拙速に合意した日本軍「慰安婦」韓日合意を正常化しなければならないと語っています。強制徴用労働者賠償問題についても屈辱的な態度で一貫しています。尹錫悦政府は2015韓日合意を発表し、被害者を愚弄した元安倍首相の国葬に出席しました。日本国民も反対し、G7首脳も参加しなかった国葬に首相を送り、韓日関係改善を図るなど、被害者と国民の声は、無視したまま日本にしがみつくあり様です。

80余年前、被害者ハルモニたちは、戦争中に直接的な暴力を無念にも体験しました。

2022年を生きる私たちは、正義が実現されないこうした現実で、もう一つの暴力を体験しています。

平和は正義の果実です。正義が成し遂げられる時、平和が訪れます。正義のないこの場所に平和はありません。だからこそ平和路で今日も私たちは正義を叫びます。

私たちは日本軍性奴隷制の正義の解決のために次のように要求します。

一、日本政府は戦争犯罪を認め、真相究明せよ!

一、日本政府は日本軍性奴隷制被害者たちに公式謝罪し、法的賠償せよ!

一、日本政府は歴史歪曲を中断し、正しく記録、教育せよ!

一、韓国政府は日本軍性奴隷制被害問題を責任をもって解決せよ!

2022年9月28日

第1563回日本軍性奴隷制問題解決のための定期水曜デモ参加者および韓国天主教女子修道会長上連合会一同

∎ 主管団体紹介 ∎

 韓国天主教女子修道会長上連合会はカトリック女性修道者の主導会の連合体です。私たち女性修道者たちは1991年の金学順ハルモニの証言以降、同じ女性として歴史の痛みを抱えた日本軍「慰安婦」ハルモニたちと連帯することを決意しました。1995年12月4日に明洞聖堂で徹夜祈祷会以降、日本大使館まで沈黙デモ行進、日本総理への書簡伝達など、毎週水曜日に修道会別に水曜デモに連帯しています。