活動報告・お知らせ

第10回世界日本軍「慰安婦」メモリアル・デーを迎えて 世界連帯集会 第1556回 日本軍性奴隷制問題解決のための定期水曜デモ 声明書

31年前の8月14日、歴史の真実を無視する日本政府に立ち向かった金学順は公開証言者になった。彼女の堂々とした叫びと要求に多くの被害者が勇気を得て世に出てきて、全世界が日本軍の戦争犯罪に怒りをもって被害者らと連帯してきた。人々は共に手を握って日本軍性奴隷制の真実を知らせ、加害者である日本政府の責任認定と真相究明、公式謝罪と法的賠償、正しい歴史教育と記憶し称えることの重要性を訴えてきた。それにより戦時性暴力は普遍的女性の人権問題となり、被害者中心の原則、真実と正義、賠償と再発防止という国際法的原則が打ち立てられた。

2012年第11回アジア連帯会議に集まった日本軍性奴隷制被害者と国内外活動家は8月14日を世界日本軍「慰安婦」メモリアル・デーと定め、被害者の勇気を記憶して連帯しようと決議した。毎年メモリアル・デーに国内外の数多くの人々は被害者の人権と名誉回復、平和な世界を祈願する活動を進めてきた。来る8月14日は第10回目のメモリアル・デーだ。

それでも日本政府は歴史的な誤りを直視するどころか、河野談話等を通して自らが行った約束さえ守らず、被害者の存在を消しさり、否定して「被害者責任論」によって再び被害者を侮辱し、欺瞞している。

全世界の平和と人権の象徴になっている「平和の碑(平和の少女像)」に対する組織的設置妨害と撤去圧力も継続している。

国際的に拡がった歴史否定勢力は道路で、オンラインで、教育現場ではさらに学問の名前で歴史を消そうと先頭に立っている。日本軍性奴隷制問題解決運動を侮蔑し、憎しみと差別の言葉で被害者と活動家を攻撃して水曜デモを妨害している。日本政府と右翼の主張に共鳴し、平和の少女像撤去のための行動隊長を自任している。

尹錫悦政府は「韓日関係改善」の条件として「慰安婦」問題解決方案を出せと脅かす日本政府に適切な対応どころか「2015韓日合意精神遵守」云々し、屈従的姿勢で一貫している。被害者保護法を掌握している女性家族部は存続の危機に置かれている。

しかし私たちは屈しないだろう。

 被害生存者に会い、話を聞き、手を握って共に行動してきた私たちがいる。被害者を記憶し、再び彼女たちのような被害者が生まれない世の中をつくると誓った私たちがいる。被害者の記憶と経験を目撃した私たちはそれ以前に戻ることはできない。 被害者の勇気を記憶し、意志を受け継いで戦争のない世界をつくるだろう。 過ぎた時間よりさらに強く、私たちはより多くの世界市民と手を握って連帯し、声をあげるだろう。加害者がついには歴史の真実に向き合うだろう。

私たちは被害生存者の長きにわたる叫びに共鳴し、この場であらためて要求する。

一、日本政府は不法な植民地化と戦争犯罪を認めて、日本軍性奴隷制被害者に公式謝罪、法的賠償せよ。

一、日本政府と極右歴史否定勢力は日本軍性奴隷制被害者らと問題解決のための活動に対する攻撃を直ちにやめよ。

一、韓国政府は被害者の名誉と人権回復、正しい歴史教育のための責任を全うせよ。

一、韓国政府は「自滅外交」を中断し、日本政府の責任認定と約束履行を堂々と要求せよ。

2022年8月10日

日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯

共同行動団体: 8ヶ国(大韓民国、日本、アメリカ、ドイツ、フランス、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド) 74の共同主管団体